保寧寺(読み)ほねいじ

日本歴史地名大系 「保寧寺」の解説

保寧寺
ほねいじ

[現在地名]騎西町日出安

騎西領用水の南岸に位置する。臨済宗妙心寺派、山号は在安山。本尊釈迦如来。もと鎌倉建長寺の末寺だったが、のちに妙心寺派に転じた。開山の仏覚(玉山徳は建長寺の二一世。同寺内に回春かいしゆん庵を開いた人物で、建武元年(一三三四)没。中興開山は南雄宗英で、慶長年中(一五九六―一六一五)に京都妙心寺に属した。南雄は天文一八年(一五四九)生れ、おし(現行田市)城主成田氏の出身と伝えられる。修行ののち天正二〇年(一五九二)に忍へ帰り、私市きさい城主松平康重の庇護を受け、寺領を寄進された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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