事典 日本の地域ブランド・名産品 「保田紙」の解説
保田紙[紙工芸・和紙]
やすだがみ
有田郡有田川町で製作されている。江戸時代初期の万治年間(1658年〜1661年)、自生する楮を有効利用するため、吉野から紙漉き技術が持ち帰られ、技術技法が確立した。手漉きならではの生成の色合いと丈夫さが特徴。昭和40年代初めに一時途絶えたが、現在はその技術が伝承されている。かつては主に傘紙や団扇の紙としてつくられたが、現在は名刺や封筒・人形の制作などに使われている。和歌山県郷土伝統工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報