信濃村
しなのむら
[現在地名]竜王町信濃
庄村の西に位置。字位田を律令制の位田にかかわる地名とする説もある。正長元年(一四二八)一二月一三日の荒牧諸散在年貢引付帳(左右神社文書)によれば、当地の衛門次郎が公文名三町二反余(分米八石余)などの年貢を請負い、また「信乃村」左近次郎らの名が散見する。天正四年(一五七六)一〇月二九日には「志那之村」などで合せて三五石が織田信長の家臣兼松正吉に宛行われている(兼松文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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