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修徳神学 しゅうとくしんがくtheologia ascetica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

修徳神学
しゅうとくしんがく
theologia ascetica

ローマ・カトリック神学の一部門。完徳,つまり意思による神との一致にいたる手段としての個人の具体的,能動的行為を神および人々に対する愛の観点から考察する。具体的には,避けるべき罪や不完全とそのための方法としての警戒,節欲,苦業,修むべき善とその方法としての善業,祈り,黙想などが考究の対象とされ,実践的であるが,一般的,原理的な考察にとどまる倫理神学と,具体的ではあるが神の側からの働きかけに,完全に受動的にこたえる神秘的一致を対象とする神秘神学との中間に位置するとされる。一般には修徳の段階を初心者,進歩者,完全者に分け,それぞれに対応するものとして清め,照し,一致の道があるとする。修徳神学の成立は,アレクサンドリアクレメンスやディオニュシオス・ホ・アレオパギタなど教父の伝統を受継ぐもので,スコラ哲学の流れのうちで発展をみた (サン・ビクトルのフゴトマス・アクィナスボナベントゥラなど) 。近代においては多くのすぐれた著作が書かれ広い影響を与えたが,なかでもイグナチウス・デ・ロヨラの『霊操』,サルのフランシスコの『信心生活入門』などが有名。

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