精選版 日本国語大辞典 「倉庚」の意味・読み・例文・類語
そう‐こうサウカウ【倉庚・&JISEFE1;&JISEFDE;】
- 〘 名詞 〙 鳥「うぐいす(鶯)」の異名。日本では古くはヒバリをいったとされる。
- [初出の実例]「春日遅々鶬鶊正啼」(出典:万葉集(8C後)一九・四二九二・左注)
- 「鶬鶊雛者、浪二飛原野芝生一」(出典:蒙求臂鷹往来(1532‐55)廼刻)
- [その他の文献]〔詩経‐豳風・七月〕
倉庚の補助注記
( 1 )万葉の例は、直前の歌が「うらうらに照れる春日にひばりあがり心悲しも独りし思へば」なので、ヒバリの意に用いたと考えられている。
( 2 )「本朝食鑑‐五」には「倉庚 源順曰、楊氏漢語抄鶬鶊和名比波里。必大按、今古訓二比波里一、然大抵倉庚者之名也」とある。