借取(読み)かりどり

精選版 日本国語大辞典 「借取」の意味・読み・例文・類語

かり‐どり【借取】

  1. 〘 名詞 〙 借りたまま返さないで、自分のものにしてしまうこと。または、初めから、返さないつもりで借りること。
    1. [初出の実例]「人の大事の書をかえすがぐちではあるまいぞかりどりにする盗人までぞ」(出典:玉塵抄(1563)一一)
    2. 「何も借(カ)り取(ト)りにするといふではあるまいし、明日は直ぐに持たしてやるがよい」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「借取」の読み・字形・画数・意味

【借取】しやくしゆ

かる。

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