デジタル大辞泉 「借」の意味・読み・例文・類語 しゃく【借】[漢字項目] [音]シャク(呉) シャ(呉)(漢) [訓]かりる[学習漢字]4年〈シャク〉1 かりる。「借款・借金・借用/寸借・前借・貸借・賃借・拝借」2 ゆるす。「仮借かしゃく」〈シャ〉1 こころみに。かりに。「借問」2 かりる。「仮借かしゃ」 しゃ【借】[漢字項目] ⇒しゃく 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「借」の意味・読み・例文・類語 かり【借】 〘 名詞 〙 ( 動詞「かる(借)」「かりる(借)」の連用形の名詞化 )① 金品などを、ひとに借りること。また、その借りた金品。借金。負債。⇔貸し。[初出の実例]「草を売りて来たりけるを『只今かはりなかりければ、其の草かしおけ、かはりは後にとれ』といひけるを、草売りうち聞きて、あさましやかりとはいかに朝ごとに草にかけたる露の命を」(出典:古今著聞集(1254)五)「他の宿へゆくにはここの借財(カリ)を払はねへけりゃアならず」(出典:人情本・春色恵の花(1836)初)② ひとから金品を借りたり、恩を受けたりなどしたために感じる、心のおいめ。精神的な負担。「かりがある」「かりができる」③ 江戸時代、上方の遊里で遊女をえらぶために、置き屋から揚げ屋に呼びよせる制度。揚げ屋からの称で、置き屋からは「貸し」という。④ 簿記で、帳簿上の「借り方」の略。⇔貸し しゃく【借】 〘 名詞 〙 借りること。金を借りること。[初出の実例]「思ひきやわがしゃくせんのしゃくならでわきしゃうもんにこはるべしとは」(出典:狂歌・徳和歌後万載集(1785)一一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「借」の読み・字形・画数・意味 借常用漢字 10画 [字音] シャク・シャ[字訓] かる・かす・たとい[説文解字] [字形] 形声声符は昔(せき)。〔説文〕八上に「假(か)るなり」とあり、他の力によることをいう。〔詩、大雅、抑〕「借(たと)ひ未だ知らずと曰ふも」のように、古くから仮令(たとい)の意にも用いる。[訓義]1. かる、かりる。2. かす、たすける。3. たとい、かりに。[古辞書の訓]〔名義抄〕借 カル・カス・トフ・タトヒ・カクス/借問 トフ 〔字鏡集〕借 カリソメ・タトヒ・カクス・ヲク・カス・トフ・カリ・カル・ムカシ[語系]借tzyak、dzyakは声近く、ともに仮設の条件形に用いる。借使・使、借令・令のように用いる。[熟語]借意▶・借閲▶・借屋▶・借仮▶・借款▶・借鑑▶・借換▶・借観▶・借擬▶・借鏡▶・借金▶・借訓▶・借契▶・借言▶・借使▶・借資▶・借取▶・借春▶・借書▶・借如▶・借職▶・借貸▶・借題▶・借宅▶・借端▶・借賃▶・借読▶・借与▶・借用▶・借令▶・借問▶[下接語]恩借・仮借・換借・暫借・資借・前借・租借・貸借・賃借・通借・転借・拝借 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報