倶会一処(読み)クエイッショ

デジタル大辞泉 「倶会一処」の意味・読み・例文・類語

くえ‐いっしょ〔クヱ‐〕【×倶会一処】

仏語念仏者は等しく西方浄土に往生し、一つところに相会うこと。阿弥陀経に「諸上善人倶会一処」とあるところから出た語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倶会一処」の意味・読み・例文・類語

くえ‐いっしょクヱ‥【倶会一処】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。阿彌陀経に「諸上善人、倶会一処」とあることからでたことばで、極楽浄土に生まれたものは、みな一つ所で会うことができるという意。くえ。
    1. [初出の実例]「倶会一処墓地に茨咲き葵咲く〈句仏〉」(出典:続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「倶会一処」の解説

倶会一処

極楽浄土に生まれたものは、みな一つ所で会うことができるということ。

[使用例] 倶会一処墓地に茨咲き葵咲く〈句仏〉[河東碧梧桐選*続春夏秋冬|1906~07]

[解説] 仏教語で、阿彌陀経に「諸上善人、倶会一処」とあることから出たことば。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倶会一処」の意味・わかりやすい解説

倶会一処
くえいっしょ

人々が一定場所に集ること。原義は仏教で阿弥陀仏の極楽浄土に往生し,すでに往生している人々と会うことをいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android