偏向力(読み)ヘンコウリョク

関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「偏向力」の意味・わかりやすい解説

偏向力
へんこうりょく

地球が自転しているため、地球に相対的な運動をしている空気粒子に作用する見かけの力をいう。コリオリの力(ちから)ともよばれる。回転座標系で運動を記述するときに現れるが、絶対静止系(慣性系)では現れない。地球大気の運動を回転座標系で表現するとき、コリオリの力を運動方程式に含めて扱うと、地球回転を考慮に入れなくてもよいので便利である。この力は、北(南)半球では風向の右(左)方に直角に作用し、風向を変えるように働く。このため偏向力または転向力とよばれる。風速をv、緯度、地球自転の角速度をΩとすると、偏向力は次のように表される。

  偏向力=fv
ただし
  f=2Ωsin
同じ緯度では風速に比例する。

 この比例定数(f)をコリオリの因子(コリオリ・パラメーターCoriolis parameter)とよび、その値は赤道で零、極で最大となる。

[股野宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の偏向力の言及

【コリオリの力】より

…このような効果は海流の運動にも現れる。なおこのような場合,風や海流の向きを変えるように働くことから,コリオリの力を偏向力または転向力と呼ぶ場合もある。フーコー振子の振動面が回転するのも地球の自転によるコリオリの力を受けるためである。…

※「偏向力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む