ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偏極ビーム」の意味・わかりやすい解説 偏極ビームへんきょくビームpolarized ion beam 核反応の実験に用いる入射粒子のビームで,粒子の核スピンの向きをそろえたもの。通常,ビーム中の粒子の核スピンの方向は可能な方向のすべてに統計的に一様に分布している。イオン源で磁場を加え,粒子の外殻電子のスピンを一方向にそろえ,高周波磁場によって電子のスピンと核スピンとの相互作用を利用して核スピンをそろえる。このようなイオン源を偏極イオン源という。ここから出た粒子を加速器に導くと,偏極ビームを生じる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by