(読み)カイ

デジタル大辞泉 「偕」の意味・読み・例文・類語

かい【偕】[漢字項目]

[音]カイ(呉)(漢)
ともに。ともども。「偕楽偕老同穴
[名のり]とも

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「偕」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] カイ
[字訓] ともに・ととのう・あまねし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は皆(かい)。皆は比と曰(えつ)に従い、祝(曰)に対して神霊のともに降る意。これを人に及ぼして、偕という。

[訓義]
1. ともに、ひとしい。
2. ととのう、かなう。
3. あまねし。
4. 〔説文〕八上に「彊(つよ)し」とあり、偕偕という連語の用義。つよい。

[古辞書の訓]
名義抄〕偕 トモニ・トモガラ・ヒトシ・アマネシ・ミナ・トモナフ・コハシ・ナラブ 〔字鏡集〕偕 トモ・トモニ・トモカラ・トモナフ・ミナ・ヒトシ・ナラブ・アマネシ・コハシ・クラヰ

[語系]
偕・皆keiは同声。諧heiは神意にかない和らぐ意。keiは鳥の鳴く擬声語。ともに連語として用いる。

[熟語]
偕偕偕偶偕行偕生偕世偕適偕同・偕楽偕老
[下接語]
計偕・儷偕

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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