偕老(読み)カイロウ

デジタル大辞泉 「偕老」の意味・読み・例文・類語

かい‐ろう〔‐ラウ〕【×偕老】

《老いをともにする意》夫婦が、年をとるまで仲よく一緒に暮らすこと。

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精選版 日本国語大辞典 「偕老」の意味・読み・例文・類語

かい‐ろう‥ラウ【偕老】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 老を偕(とも)にするの意 ) 夫婦が老年になるまで、生活を共にすること。また、その仲がむつまじいこと。
    1. [初出の実例]「何図、偕老違於要期独飛生於半路」(出典万葉集(8C後)五・七九四右詩序文)
    2. 「縦偕老(カイラフ)の幸なりとても、あだに墓なき世の中は、兎ても角ても有ぬべし」(出典:源平盛衰記(14C前)一七)
    3. [その他の文献]〔詩経‐邶風・撃鼓〕
  3. ( 「老(老子)と偕(とも)にす」の意から ) 老子のように長生きすること。
    1. [初出の実例]「かいらうの身持ながらわかき時につとめずは、老ての後にかなしまむ」(出典:幸若・小袖乞(室町末‐近世初))
    2. [その他の文献]〔班固‐幽通賦〕

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普及版 字通 「偕老」の読み・字形・画数・意味

【偕老】かいろう(らう)

ともに老いる。夫婦の約。〔詩、風、撃鼓死生闊(けいくわつ)なり 子(し)と(よろこ)びをさん 子の手を執り 子と偕に老いん

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