健羨(読み)ケンセン

デジタル大辞泉 「健羨」の意味・読み・例文・類語

けん‐せん【健羨】

非常にうらやましく思うこと。
「世の人の尊重の的、―の府となる昔いわゆるお役人様」〈二葉亭浮雲

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精選版 日本国語大辞典 「健羨」の意味・読み・例文・類語

けん‐せん【健羨】

  1. 〘 名詞 〙 非常にうらやましく思うこと。大いにうらやむこと。
    1. [初出の実例]「哇巴(ジャワ)へ御留学之事御願御座候趣、誠に不朽の御壮図と感嘆且奉健羨候」(出典:勝海舟宛佐久間象山書簡‐安政三年(1856)七月一〇日)
    2. 「人の中の人、男の中の男と世の人の尊重の的、健羨(ケンセン)の府となる昔所謂お役人様」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
    3. [その他の文献]〔史記‐太史公自序〕

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普及版 字通 「健羨」の読み・字形・画数・意味

【健羨】けんせん

貪欲。また、うらやましく思うこと。宋・欧陽脩〔王懿敏公仲儀に与ふ〕(嘉祐四年)酒はえてし得ず。仲儀の、日に飮むこと十數杯なるを聞き、羨す。

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