側める(読み)ソバメル

デジタル大辞泉 「側める」の意味・読み・例文・類語

そば・める【側める】

[動マ下一][文]そば・む[マ下二]
横に向ける。また、視線をそらす。そむける。「目を―・めたくなるようなむごさ」
わきへ寄せる。
「身ヲ―・メテ通ル」〈和英語林集成

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「側める」の意味・読み・例文・類語

そば‐・める【側】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]そば・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 横へ向ける。身体や視線をわきへ向ける。そむける。
    1. [初出の実例]「ひきつくろひ、そばめたるうはべをのみこそ見給へ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
  3. わきへ寄せる。わきに引き寄せる。横へ押しやる。
    1. [初出の実例]「兵共も大きにおそれ奉り、弓をひらめ、矢をそばめてとほし奉る」(出典:平治物語(1220頃か)上)
  4. じゃまにする。のけものにする。ものの中枢からはずす。→め(目)をそばめる
    1. [初出の実例]「浮世中の草かくれ、跡なきまでも、我をそはむるわざなかれと也」(出典:類従本撰集抄(1250頃)一)

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