偽遺伝子(読み)ギイデンシ

化学辞典 第2版 「偽遺伝子」の解説

偽遺伝子
ギイデンシ
pseudogene

変異の蓄積により遺伝子としての機能を失った遺伝子.塩基配列上は現在機能している遺伝子とそっくりであるが,変異のために転写されないか,されても翻訳されない.グロビン遺伝子や抗体遺伝子の偽遺伝子をはじめ,多数の偽遺伝子が見つかっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「偽遺伝子」の解説

偽遺伝子

 ある遺伝子と塩基配列が相同であるが,遺伝子としては働かないDNAの領域.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の偽遺伝子の言及

【遺伝子】より

…遺伝子と遺伝子の間には,スペーサーとかサイレントDNAとよばれる転写されないDNA領域がふつう存在する。その一部はヌクレオチド配列からみて,現在も活動中の遺伝子と起源を同じくする遺伝子の残骸とみなされ,偽遺伝子とよばれる。また,一つの遺伝子の領域内に,転写に先立ってDNA分子内組換えによって除去されてしまうDNA部分や,翻訳に先立ってRNA分子から除去されるRNA部分に対応するDNA部分が存在することもわかった。…

※「偽遺伝子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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