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偽遺伝子 にせいでんし/じゃんくいでんしpseudogene

知恵蔵の解説

偽遺伝子

通常の遺伝子に類似した塩基配列をもちながら、mRNAに転写されず、情報が発現されることのない遺伝子。ジャンク(がらくた)遺伝子とも呼ばれる。重複遺伝子突然変異が蓄積したり、mRNAが逆転写酵素によってDNAになり染色体DNAに組み込まれることによって生じると考えられている。ヒトではグロビンの偽遺伝子群などが有名。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ぎ‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【偽遺伝子】

変異が蓄積し、遺伝子としての機能を失ったDNAの領域。遺伝情報は発現することはないが、親から子へ継承される。擬遺伝子。プソイド遺伝子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典の解説

偽遺伝子

 ある遺伝子と塩基配列が相同であるが,遺伝子としては働かないDNAの領域.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

ぎいでんし【偽遺伝子】

通常の遺伝子に類似した塩基配列をもっているが、塩基が欠損または挿入・重複しているために、遺伝情報が発現されないもの。遺伝子としての機能は失われているが、 DNA 自体は親から子へと受け継がれていく。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の偽遺伝子の言及

【遺伝子】より

…遺伝子と遺伝子の間には,スペーサーとかサイレントDNAとよばれる転写されないDNA領域がふつう存在する。その一部はヌクレオチド配列からみて,現在も活動中の遺伝子と起源を同じくする遺伝子の残骸とみなされ,偽遺伝子とよばれる。また,一つの遺伝子の領域内に,転写に先立ってDNA分子内組換えによって除去されてしまうDNA部分や,翻訳に先立ってRNA分子から除去されるRNA部分に対応するDNA部分が存在することもわかった。…

※「偽遺伝子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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