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傍ら痛し カタワライタシ

デジタル大辞泉の解説

かたわら‐いた・し〔かたはら‐〕【傍ら痛し】

[形ク]
第三者の立場から見ていて、心が痛む。はらはらする。気の毒だ。
「この頃の御気色(けしき)を見奉る上人(うへびと)、女房などは、―・しと聞きけり」〈・桐壺〉
第三者の立場から見て、苦々しく思う。笑止だ。後世、「片腹(かたはら)痛い」と当てるようになった。
「よしとも覚えぬ我が歌を人に語りて人のほめなどしたる由いふも―・し」〈・九六〉
第三者が自分をどう思うかと気にかかる。気がひける。きまりが悪い。→片腹痛い
「いと―・けれど、頼み聞こえさするままに」〈落窪・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

かたわらいたし【傍ら痛し】

( 形ク )
傍らで見ていて、気の毒だ。いたたまれない気がする。心苦しい。はらはらする。 「簀の子は-・ければ、南のひさしに入れ奉る/源氏 朝顔
そばで見ていて苦々しい。はたで聞いていて笑止だ。 「大方差し向かひてもなめきは、などかく言ふらむと-・し/枕草子 262
傍らの人が自分をどう思うだろうと考えると、恥ずかしい。きまりがわるい。 「 - ・く心の鬼出で来て、いひにくくなり侍りなむ/枕草子 135」 → 片腹かたはら痛い

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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