備後村・初利村(読み)びんごむら・はつりむら

日本歴史地名大系 「備後村・初利村」の解説

備後村・初利村
びんごむら・はつりむら

[現在地名]桜井市大字巻野内まきのうち

穴師あなし西方に所在。中世、備後庄(三箇院家抄)。天正時代(一五七三―九二)十市備後守の所領地と伝える。南北に走る道路を隔てて、西方、羽津里井はつりい庄と入組地となる。文永九年(一二七二)三月の信厳田地寄進状(東大寺文書)には「合壱段者 負所八鳥庄(中略)在大和国城上郡十九条三里十四坪(中略)字杖田」とあり、現大字箸中はしなかに小字杖田つえだがある。正和三年(一三一四)の僧聖盛田地当米寄進状(同文書)には「字ツヱ田 ハツリヰ」とある。

文禄四年(一五九五)の大和国城上郡備後村御検地帳によると、村高四九一・六五石、荒高一六・六七六石、反別三六町四反一畝二五歩、検地奉行小堀新助(政一)とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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