日本歴史地名大系 「備陽国誌」の解説
備陽国誌
びようこくし
一六巻
別称 備前国誌 和田正尹ほか著
成立 元文四年
写本 岡山県総合文化センターほか
解説 元文二年岡山藩主池田継政の命を受け、家臣和田ら六名が二年がかりで完成させた同藩最初の官撰地誌。同藩備中領・鴨方藩領を含む。四冊本・五冊本・一〇冊本があり、また備中分を収録しないもの、それを巻末に回すものもある。六国史をはじめとする今古の諸書、寺社・旧家の諸記録、藩庁史料、古老の伝承などを参考に、「妄誕奇怪の説」を除き「証跡正しき処」を採録したという。各郡ごとに総説のあと村里・山川・関梁・官道・産物・産業・神祠・仏刹・古蹟・古城跡・人物・墳墓・民家持伝の器物並判物などの項目を立てて記述する。
活字本 吉備群書集成第一輯
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報