儀式化(読み)ぎしきか(英語表記)ritualization

世界大百科事典 第2版の解説

ぎしきか【儀式化 ritualization】

動物どうしのコミュニケーションに役だっているようなある行動パターンが,進化の過程で機能的に強められ,明確さや精密さを増すように特殊化していくことをいう。しばしば実質的行為が象徴的な行為に変化し,単純化,本質的部分の繰返し,一部の要素の強調といった形で現れる。この概念はJ.ハクスリーカンムリカイツブリ求愛行動の観察をもとに提出したもの(1914)。一般に儀式的な行動は配偶時や闘争時に多くみられ,またその行動と結びついた身体の形や色,模様などが特殊化することが多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の儀式化の言及

【コミュニケーション】より

…コミュニケーションのためにとくによく発達したディスプレーや信号をもつ動物は多いが,それらも最初は単なる驚きや恐れ,威嚇といった送り手の側の生理的反応にすぎなかったものが,相手に対して一定の意味を獲得し,進化の過程で特殊な発達をとげたものとみなされる。この過程は儀式化と呼ばれるが,儀式化を通じて行動は信号としてより効果的,象徴的なものとなる。受け手の側は送り手の側の行動全体に反応するのではなく,そのうちの一定の成分のみ(これをリリーサーと呼ぶ)を引金として受けとめるのであり,人工的なリリーサーによっても同じ反応を引き起こすことができる。…

※「儀式化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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