儲備券(読み)ちょびけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

儲備券
ちょびけん

日中戦争の際,対日協力中国政権の発行した不換紙幣の一種。 1941年1月6日開業した新国民政府 (南京) の中央儲備銀行が発行した中央儲備銀行券。日本の対中国政策の一環として発行された。当初,国民政府 (重慶政府) 発行の法幣と等価で出発したが,42年5月には儲備券1元が法幣2元で交換が行われた。同年4月以降は日本軍票の新規発行は停止されていたから日本軍占領地区は以来儲備券一色となった。第2次世界大戦後の 1946年,儲備券 200元が法幣1元で回収整理された。

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世界大百科事典内の儲備券の言及

【軍票】より

…前3者の軍票は銀兌換(だかん),シベリア出兵軍票は金兌換を建前として通用の安心を図ったが,日華事変以降は金,銀の字を冠しなくなり,管理通貨的性質が強まった。また,1940年中国の日本占領地で汪兆銘政府の中央儲備(ちよび)銀行が設立され,儲備券の流通拡大とともにその軍票化が進行した。南方占領地においては,従来の円表示にかえて現地通貨表示の軍票を発行したが,42年南方開発金庫が設立され,その南発券(南方開発金庫券)が軍票の役割を果たすようになった。…

※「儲備券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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