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不換紙幣 ふかんしへいinconvertible paper money

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不換紙幣
ふかんしへい
inconvertible paper money

正貨 (金,銀などの本位貨幣) に兌換されない紙幣金本位制時代には銀行券は当然兌換紙幣であったが,戦争,内乱などの異常事態のとき政府が発行する紙幣は,多くの場合不換紙幣であるか,当初は兌換紙幣であっても,のちに不換紙幣となることが多かった。古くはフランス革命時のアッシニア紙幣,近くは第1次世界大戦のドイツマルク紙幣などがその典型である。しかし金本位制から離脱した現代の国際通貨体制のもとでは,どの国にも兌換紙幣は存在しなくなっている (→兌換券 ) 。

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百科事典マイペディアの解説

不換紙幣【ふかんしへい】

正貨と兌換(だかん)されない政府紙幣および銀行券。政府紙幣は,一般に正貨の裏付けがなく強制通用力によってのみ流通する紙幣であるから不換紙幣であり,兌換が停止された銀行券もまた政府紙幣と同じ流通法則に従う。
→関連項目管理通貨制度国立銀行紙幣太政官札

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世界大百科事典 第2版の解説

ふかんしへい【不換紙幣】

本位貨幣(または正貨)との兌換(だかん)が保証されていない紙幣(正確には政府紙幣)のことである。しかし現在政府紙幣は発行されておらず,いわゆる紙幣はすべてが日本銀行券である。1931年12月金輸出再禁止と同時に銀行券の金貨兌換が停止され,日本銀行券は兌換銀行券から不換銀行券となり,現在に至っている。そのため不換紙幣と不換銀行券の用語の区分があいまいになり,一般に日本銀行券のことを不換紙幣と呼んでいる。

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大辞林 第三版の解説

ふかんしへい【不換紙幣】

金貨・銀貨などの本位貨幣と交換できない政府紙幣や銀行券。 ↔ 兌換だかん紙幣

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不換紙幣
ふかんしへい
inconvertible paper money英語
uneinlsbares Papiergeldドイツ語

本位貨幣あるいは正貨との兌換(だかん)が保証されていない紙幣。おもに政府紙幣をさすが、今日の日本銀行券のように不換化された中央銀行券も含めてよぶ場合もある。政府による紙幣の発行は、補助貨幣の欠乏を補うために小額紙幣として行われる場合もあるが、対外戦争や内戦の際に財政赤字を補うために発行されることも少なくなく、このような場合には、しばしば激しいインフレーションを引き起こすことになった。[齊藤 正]

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