元悪王子町(読み)もとあくおおじちよう

日本歴史地名大系 「元悪王子町」の解説

元悪王子町
もとあくおおじちよう

下京区東洞院通四条下ル

南北に通る東洞院ひがしのとういん(旧東洞院大路)を挟む両側町。

平安京の条坊では町の西側が左京五条三坊四保一六町の東、東側は同四坊一保一町西にあたる。平安時代中期以降は綾小路東洞院大路北の地。正安元年(一二九九)五月一六日の関東御教書(法観寺文書)によれば、北東隣の立売西町たちうりにしまちに該当する土地とともに、当町の地で佐原太郎左衛門後家の土地二戸主を祇園社近辺の土地と替地し、寄進している(→立売西町。また「祇園会山ほこの次第」(祇園社記)によれば、「はねつるべ山 四条東洞院と綾小路間」とあり、応仁の乱以前の祇園会前祭(六月七日)には「はねつるべ山」を出す町であったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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