日本歴史地名大系 「立売西町」の解説 立売西町たちうりにしまち 京都市:下京区豊園学区立売西町下京区四条通高倉西入東西に通る四条通(旧四条大路)両側町。平安京の条坊では、町の北側が左京四条四坊二保四町の南、南側は左京五条四坊一保一町の北にあたる。平安時代中期以降は四条高倉小路西の地。平安時代末期、しばらくの間近衛天皇の仮皇居四条内裏があった(台記)。また、鎌倉時代に入ると法観寺文書の中に、<資料は省略されています>という関東御教書が残り、当町内に三浦後家の地二戸主が存在したこと、及びその土地が正安元年(一二九九)に祇園社付近の土地の替地として寄進されたことがわかる。四条通に面する当町は、中世期に入ると商業地帯として栄えるが、南北朝期には説経の上手が説法を行った「聖雲坊」も所在した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by