元永村(読み)もとながむら

日本歴史地名大系 「元永村」の解説

元永村
もとながむら

[現在地名]行橋市元永・長井ながい

はらい川の右岸真薦まこも村の東に位置し、のぞき(一二一・七メートル)から延びる山地の西麓に集落がある。中世には今井いまい津を構成し、古くから集落が形成されていた。観応元年(一三五〇)一二月二〇日の一色道猷宛行状(佐田文書/南北朝遺文(九州編)三)によると、宇都宮氏庶流の佐田公景が九州探題一色道猷から元永弥次郎の跡であった「元永村」ほかを勲功の賞として与えられている。以降、佐田氏の領有が続き、応永七年(一四〇〇)佐田親景が九州探題渋川満頼から当村ほかを安堵されている(同年九月一一日「渋川満頼書下」同文書/熊本県史料 中世篇二)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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