元真如堂(読み)もとしんによどう

日本歴史地名大系 「元真如堂」の解説

元真如堂
もとしんによどう

[現在地名]左京区浄土寺真如町

真如堂のある小山の北東山麓にあり、真如堂の境外仏堂で念仏堂と号する。本尊阿弥陀如来像は慈覚大師(円仁)作と伝える。当地は正暦三年(九九二)に建立され応仁の乱まで続いた真如堂の旧地といわれ、東三条院藤原詮子の離宮跡地と伝える。元禄六年(一六九三)旧地の南西に真如堂が再建されたのち、元真如堂と名付けられた小堂宇が建てられたが(山州名跡志・都名所図会)、天保元年(一八三〇)京都大地震で荒廃、同一四年尼僧黙旨により再興された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 山州名跡志

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