法則の辞典 「元素の分配則」の解説 元素の分配則【distribution rule of elements】 地球を構成する元素の中で量的に圧倒的なものは,Fe,O,Si,Mg,Ni,S の6元素で,このうちニッケルは鉄とほぼ挙動をともにすると考えられるので,残りの5元素の間の平衡を考えると,陰イオン成分となる酸素と硫黄はほかの元素をすべて化合物に変えるには不足であるから,互いに混じりにくい金属相と硫化物相とケイ酸塩相,および大気相の4種類の相の間に,他の元素が分配される結果となる.ゴールトシュミット(V. Goldschmidt)によって,それぞれの相に主に分布する各元素に対して「親鉄元素」「親銅元素」「親石元素」「親気元素」のような区分が与えられた.ゴールトシュミットの元素分類*も参照. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報