日本歴史地名大系 「兄国村」の解説 兄国村えくにむら 三重県:多気郡多気町兄国村[現在地名]多気町兄国佐奈(さな)川が櫛田(くしだ)川に合流する付近の西方にある。東は佐奈川を越えて河田(こうだ)村に通じ、北は櫛田川により中万(ちゆうま)村(現松阪市)と隔てられている。古代の飯野(いいの)郡兄国郷に属する。中世には東寺領大国(おおくに)庄に含まれていた。保安二年(一一二一)九月二三日付の大国庄流失田畠注進状(白河本東寺百合文書)に、八月二五日の洪水によって流失あるいは損亡した田畠の一として、「兄国川原同畠一町五段之中五段桑畠已白川原」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by