先天性白内障(読み)せんてんせいはくないしょう(その他表記)Congenital cataract

六訂版 家庭医学大全科 「先天性白内障」の解説

先天性白内障
せんてんせいはくないしょう
Congenital cataract
(眼の病気)

どんな病気か

 母親の胎内にいる時に何らかの原因(風疹(ふうしん)ウイルス感染、形態異常に伴うもの、代謝疾患、他の眼の病気を伴うものなど)により白内障を生じることがあります。

治療の方法

 正常な視機能を得るためには、赤ちゃんのころから適切な光刺激を眼内に入れて、視力を十分に発達させることが不可欠です。このために先天性白内障は期を(いつ)せぬ手術が必要です。

 手術すればすぐによく見える成人の白内障と異なり、術後弱視(じゃくし)訓練が重要です。もちろん、原因によっては視力改善にさらなる治療を要したり、治療してもよい視力が得られないこともあります。とくに片眼性の場合は、両眼性よりも早期の手術が必要で、術後訓練も大切です。

 手術はほぼ成人の白内障と同じです。なお、先天性白内障は手術後に再び白内障のような症状が出る後発(こうはつ)白内障になる頻度が高いので、注意が必要です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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