光の波動説(読み)ひかりのはどうせつ(その他表記)wave theory of light

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光の波動説」の意味・わかりやすい解説

光の波動説
ひかりのはどうせつ
wave theory of light

17世紀には,光は微粒子の流れであるとする I.ニュートン粒子説と,光は波動であるとする C.ホイヘンス波動説とが対立していたが,19世紀になって光の干渉,回折,かたよりなどの横波としての現象が次々と発見され,さらに J.マクスウェルの電磁理論によって光の電磁波説が生れ,光の波動としての性質が明らかにされた。しかし 20世紀の初めに A.アインシュタイン光量子仮説による光電効果の説明など,光が粒子的性格をもつ現象も発見され,光が粒子と波動の両面をもつことが量子論の誕生によって明らかにされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む