デジタル大辞泉
「波動説」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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はどう‐せつ【波動説】
- 〘 名詞 〙
- ① 光の本質は波動であるという説。一七世紀にオランダ人ホイヘンスが提唱。その媒質として仮想の物質エーテルが考えられた。現在は空間自身を媒質とする電磁波であるとされており、粒子性をも示す二重性は量子力学で説明される。
- [初出の実例]「例へば地動説、重力論、光線波動説の如き其初め皆臆説にあらざるなし」(出典:哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一)
- ② 粒子の運動は波動であるという説。一九二四年ド=ブロイが提唱し、シュレーディンガーの波動力学に発展。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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波動説
はどうせつ
低気圧の発生を、大気中の前線上の波動の発生に起因するものとなす学説をいう。波動論ともいい、正確には低気圧波動論または寒帯前線論という。温帯低気圧の発生や発達は、寒帯気団と熱帯気団の境界面(寒帯前線)に生ずる不安定波によって説明され、天気図上でもそのふるまいが定性的に検証されて総観気象学を発展させた。この学説は、1919年ノルウェーのベルゲン学派の提唱に基づくものである。
[股野宏志]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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波動説【oscilation theory】
造山運動とグライディングテクトニクスを総合した地殻変動理論.ハールマンによって提案された.大規模地向斜に堆積した地層が隆起するとき,周辺に向かって地層のグライディングが起こる.これが褶曲運動に他ならないというもの.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の波動説の言及
【光】より
…
【波動としての光】
光学の歴史は古く,古代ギリシアのユークリッド(エウクレイデス)は光が直進することや反射の法則について記述を残しているが,光学が近代的学問としての装いを整えるようになるのはさまざまな光学器械が登場する16世紀以降のことであり,また,これに伴って,光の本性をめぐっての論争も活発化する。[光学]
[波動説の確立]
ニュートンはプリズムを使った観察から,白色光が多数の色の異なる光に分けられることを見いだし,光の微粒子とこれに刺激されて振動する媒質([エーテル])というモデルを考えて光学現象を説明しようとした。ただしニュートンは光の粒子説をかならずしも積極的に主張したわけではない。…
※「波動説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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