光の粒子説(読み)ひかりのりゅうしせつ(英語表記)corpuscular theory of light

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

光の粒子説
ひかりのりゅうしせつ
corpuscular theory of light

光を粒子としてとらえる学説。 17世紀に I.ニュートンによって,の直進性を説明するものとして光の粒子説が唱えられたが,その後,光の波動としての性質が種々発見された。さらに J.マクスウェルによる電磁理論によって,光の波動説は確固たるものになったようにみえた。しかし一方プランクの放射式光電効果コンプトン効果などから,光の粒子的性格もまた次々と発見され,一度は光の二面性が解きがたい謎とされたが,やがて量子論の誕生によって,すべてのものは粒子性と波動性との両面をもつことが理解されるにいたった。

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世界大百科事典内の光の粒子説の言及

【光】より

光学
[波動説の確立]
 ニュートンはプリズムを使った観察から,白色光が多数の色の異なる光に分けられることを見いだし,光の微粒子とこれに刺激されて振動する媒質(エーテル)というモデルを考えて光学現象を説明しようとした。ただしニュートンは光の粒子説をかならずしも積極的に主張したわけではない。ニュートン自身の築いた力学で,力の加わらない質点は与えられた初速度の等速直線運動をするが,光が直進することをこのことに結びつけて説明しようとしたのである。…

※「光の粒子説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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