誕生(読み)たんじょう

精選版 日本国語大辞典「誕生」の解説

たん‐じょう ‥ジャウ【誕生】

〘名〙
① (━する) 人が生まれること。また、人が子供を産むこと。出生。生誕(せいたん)
※続日本紀‐神亀四年(727)閏九月丁卯「皇子誕生焉」
※虎明本狂言・牛博労(室町末‐近世初)「いやそなたはきこえぬ事をいふ人じゃ。毛ものにたんじゃうは有まひぞ」 〔後漢書‐皇后紀下・虞美人〕
誕生日の祝い。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「鰹節のはいる汁(おつけ)は夷講と生辰(タンゼウ)ばかり」
③ 生まれて一回めの誕生日
※湯島詣(1899)〈泉鏡花〉二八「誕生を済して、蝶吉が漸く立って歩くやうになると」
④ (━する) 比喩的に、物事やある状態が新しくできあがること。
※新感覚派の誕生(1924)〈千葉亀雄〉「わが国の『新感覚派』の誕生に、何等かの暗示が」
[語誌](1)漢籍では皇子が生まれる場合に、漢訳仏典では仏・菩薩が生まれる場合に用いられるなど、生まれる人物が高貴な者に限定されている。日本でもその流れを汲み、当初は、そのような用法が踏襲されていた。
(2)院政期頃になると、僧侶の伝記において僧侶が生まれる場合にも用いられるようになるが、対象となる僧侶が仏や菩薩に準ずるほどの高貴な人物である場合に限られている。
(3)中世に入ると、対象の階層が広がるが、まだ貴族・武士・僧侶に限定されており、一般庶民に対して用いられるのは近世に入ってからである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「誕生」の解説

たん‐じょう〔‐ジヤウ〕【誕生】

[名](スル)
人が生まれること。出生。生誕。「長男が誕生する」
生まれて1回目の誕生日。「誕生を過ぎて歩きはじめた」
物事や状態が新しくできること。「文化センターの誕生を祝う」「新政権が誕生する」
[補説]書名別項。→誕生
[類語](1出生しゅっしょう・しゅっせい生誕せいたん降誕生まれる産するせいける産声うぶごえを上げる呱呱ここの声を上げる生まれ落ちる孵る出来る/(3発生生成成立発足発会生まれる結成創業創設創始創立新設開設設立開業始業旗上げ現れる出現する現出する登場する現前する顕現する生ずる現ずるのぞ出来る台頭デビュー登板お目見えのし上がる躍り出る頭角を現す頭をもたげる

たんじょう【誕生】[書名]

鷹羽狩行の第1句集。昭和40年(1965)刊。第5回俳人協会賞受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通「誕生」の解説

【誕生】たんじよう(じやう)

生む。生まれる。〔後漢書、皇后紀下〕(陳夫人)春秋、母は子を以て貴しとす。~今の母大家、質の母陳夫人、皆皇を生するも、未だらず。~以て先世に(じゆつじゆん)し、後世に垂示する無きなり。

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