光忠(読み)ミツタダ

精選版 日本国語大辞典 「光忠」の意味・読み・例文・類語

みつただ【光忠】

  1. 鎌倉時代備前長船(おさふね)岡山県瀬戸内市)の刀工。宝治建治一二四七‐七八)頃の人という。長船派の祖。丁子刃に蛙子丁子を交えた華やかな作風。

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世界大百科事典(旧版)内の光忠の言及

【長船物】より

…鎌倉中期から室町末期まで,長船は日本一の流派として多くの名工を生んだ。文献では近忠を祖としているが,作品が現存せず,その子光忠を事実上の祖としている。光忠には年紀作はないが,その子長光には文永11年(1274)紀の作があり,活躍年代がほぼ知られる。…

【備前物】より

…吉岡,岩戸には福岡一文字と同じく〈一〉をきる者がいるため吉岡一文字,岩戸一文字と呼ばれており,吉岡一文字では助光が,岩戸一文字では吉家,吉氏が代表工である。長船の地には鎌倉中期に光忠を祖とする長船派が起こり,この一派は室町時代まで,日本最大の流派として大きく栄えた(長船物)。この光忠の子に長光,その子に景光がおり,いずれも名工として名高く,その一門には真光,秀景,真長,長元,近景,景政らがいる。…

※「光忠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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