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免疫寛容性 めんえきかんようせいimmunological tolerance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

免疫寛容性
めんえきかんようせい
immunological tolerance

免疫学的耐性。普通は,生体が当然免疫反応を起すはずの物質に対し,反応を示さないことをいう。自己成分にたいして通常免疫反応が起らないのは,この現象による。狭義には,M.バーネットが概念化し,P.メダウォアの実験に示されたように,胎児期あるいは生後すぐにある抗原を与えた場合には,その動物は成熟後もその抗原に対しては,特異的に抗体をつくらなくなる現象をいう。ウシの二卵性双生児で,血液型が異なるにもかかわらず,相手側の血球が混在し,成長後もこの状態が持続するのが発見された (1945) 。これ以来,免疫寛容性の状態を表現するのに,ライオンの頭,ヤギの体,ヘビの尾をもつギリシア神話の怪獣キメラの名を取って,キメリズムの語を用いている。

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