兎渡護古墳(読み)ととごこふん

日本歴史地名大系 「兎渡護古墳」の解説

兎渡護古墳
ととごこふん

[現在地名]伊予市上野

行道ぎようどう山の北西麓、標高七〇―八〇メートルの緩斜面に突出した尾根に築かれた権現ごんげん山古墳群の一に属し、大正年間に発掘済の円墳

この群中には埴輪円筒出土という立岩古墳や権現前古墳などあったが、大部は発掘破壊され終わっている。兎渡護の古墳は小三角縁をもった径一一・三センチの鏡の外区に鋸歯文を残すのみの残片を出し、勾玉一、管玉大小二五、水晶・切子玉・算盤玉・臼玉多数ほか金銀環・須恵器なども伴出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 墳墓

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む