児斑(読み)じはん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

児斑
じはん

乳幼児の体幹背面、とくに尾仙骨部を中心として現れる青色斑をさし、小児斑ともいう。モンゴロイド(黄色人種)に100%近くみられるところから蒙古(もうこ)斑Mongolian spotとよばれたが、白人でも10~20%、黒人では80~90%もみられるので、児斑または小児斑とよばれるようになった。真皮メラノサイトが散在性に存在し、生後2歳ごろまでは青色調が濃くなるが、その後は退色し始め、7~10歳ごろまでには一様に消失する。単一な青色の色素斑で治療の必要はないが、まれに顔面にも出現することがあり、自然消退しない太田母斑との鑑別が必要になることもある。また、顔面頭部のほか、四肢末梢(まっしょう)や体幹腹側にもまれにみられるが、どんなに濃くても児斑であれば自然消退の傾向がある。しかし、なかには成人になっても残存する持続性のものもある。[齋藤公子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android