日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
全国単身世帯収支実態調査
ぜんこくたんしんせたいしゅうしじったいちょうさ
National Income and Expenditure Survey for one-person households
全国消費実態調査を補完するために行われる調査。2009年(平成21)に始まり、総務省統計局が民間調査機関に業務を委託する形で5年に一度、調査を実施している。単身世帯の家計の収支および貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査することにより、消費・所得・資産に係る水準、構造、分布などを明らかにすることを目的としている。
2014年調査では約2000世帯を対象とした。総務省統計局が指示する地域別調査世帯配分数に基づき業務を受託した民間調査機関が保有・管理する登録モニター等の調査協力世帯のなかから選定した。
調査は2014年10~11月の2か月について行った。調査項目は、(1)収入及び支出に関する事項、(2)主要耐久消費財に関する事項、(3)年間収入に関する事項、(4)貯蓄現在高に関する事項、(5)借入金残高に関する事項、(6)世帯に関する事項、(7)現住居に関する事項、(8)現住居以外の住宅及び宅地に関する事項、の8項目である。
全国単身世帯収支実態調査の結果は、全国消費実態調査の単身世帯調査結果と統合集計され、公表されている。
[飯塚信夫 2019年3月20日]