財・サービスはその用途からみて,消費を目的として家計により需要される消費財と,生産のために企業により需要される生産財とに区別される。またその物理的耐久性からみて,1回きりの使用により消耗される非耐久財non-durable goods(食品,紙,医療など)と,かなりの長期間にわたり効用をもたらしたり収益を上げる耐久財durable goods,という区別もされる。そこで耐久消費財とは,家具や自動車のように消費のためのサービスをかなり長期間提供しつづける実物資産である。〈かなり長期間〉が何年を指すかは一概にいえないが,通常は3年を一つの目安にしている。衣類などは何年にもわたって使用されるものであろうと耐久消費財といわないように,耐久消費財はその形状・属性からハード・グッズhard goodsともいう。耐久消費財に対する需要決定には,非耐久消費財のそれと異なって,将来も得られるであろう効用に関しての予想が重要な要素となる。
執筆者:賀川 昭夫
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