全建総連(読み)ぜんけんそうれん

改訂新版 世界大百科事典 「全建総連」の意味・わかりやすい解説

全建総連 (ぜんけんそうれん)

正称全国建設労働組合総連合。1960年11月,住宅建設に従事する建設労働者,職人の各県組織を全国的に統合し結成された日本最大の建設労働組合綱領では〈建設労働者の経済的社会共通の利益を維持し,向上させるために自主的に結集した労働組合であって,いかなる権力政党,団体からも独立し自由である〉とうたっている。

 日本の建設労働者,職人の賃金引上げのための協定賃金運動,日雇健康保険法,珪肺法の制定,国民健康保険法の改善など,社会保障闘争の先頭に立ち,近年は6月25日を〈住宅デー〉と決め在来工法による木造住宅振興に力を注いでいる。組合員数は公称71万人(2009年3月末現在)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の全建総連の言及

【労働組合】より

…中小企業は一般に全国的関係よりも地域的関係が強いので,地域的活動に重点がおかれている。(4)全建総連は,地方的に結成された主として建築産業の職業別・産業別組合の連合体で,産業の性質上,組合員の雇用形態が日雇的であり,一人親方も多数含まれているので,その政策も活動も他の組合とは違っている。(5)ゼンセン同盟は,もともと綿紡,化学繊維の企業別組合中心の連合体であったが,その後,繊維関連製品製造の大手中小に組織を広げ,さらに繊維製品の流通,スーパーマーケットにも進出し,名称も全繊同盟からゼンセン同盟に改めた独特の連合体で,(1)の型の連合体のなかには,この方向を志向しているものもある。…

※「全建総連」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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