略称TOC.有機物による汚濁度合を表す指標で,汚水中の有機物を直接迅速に簡単に定量する燃焼赤外線分析法が採用される.酸化コバルトなどを充填した高温燃焼管中で,試料水中の炭素物質が分解されてCO2となり,非分散型赤外ガス分析計で濃度が検出される.無機炭素は低温燃焼管中または酸で分解されて同様に検出され,両者の差し引きが全有機炭素濃度として記録される.種々の物質の存在による影響を受けず,再現性もあり,自動化も行われ,工場排水試験法に採用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…また有機物は必ず炭素を基本元素として含んでいるから,赤外分析装置で迅速に測定できるTOC(total organic carbonの略。全有機炭素)が有機物の主指標となりつつある。さらに有機物を含んだ水が紫外線を吸収することを利用して,その吸光度(紫外部吸光度といい,E220,E260,E390などと表す。…
※「全有機炭素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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