全有機体炭素(total organic carbon)の英文の略称。水中の酸化されうる有機物を炭素の量で示した指標であり,懸濁物質と溶存物質の両者を含める。生物化学的酸素要求量(BOD)や化学的酸素要求量(COD)は有機物量を間接的に示すが,全有機体炭素は炭素として総量を示しており,水道水質基準項目や,水の汚濁状況の把握などに利用されている。おもな測定方式は,燃焼酸化─赤外吸収法であり,水中の全炭素から無機炭素を差し引いて求める。無機炭素が多い,もしくはTOCが少ない場合には,試料に酸を添加・曝気し,無機炭素を除去したのち全炭素を測定する方法もある。
執筆者:松本 嘉孝
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
total organic carbonの略称.[同義異語]全有機炭素
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…biochemical oxygen demandの略),全酸素要求量(TOD。total oxygen demandの略),全有機性炭素量(TOC。total organic carbonの略)がある。…
…COD(化学的酸素要求量)は微生物のかわりに過マンガン酸カリウムKMnO4や重クロム酸カリウムK2Cr2O7によって酸化される物質量を表し,藻類の現存量も評価できるので,湖沼・海域の有機汚染指標となる。また有機物は必ず炭素を基本元素として含んでいるから,赤外分析装置で迅速に測定できるTOC(total organic carbonの略。全有機炭素)が有機物の主指標となりつつある。…
※「TOC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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