略称TOD.水中の有機物による酸素消費量の表示法の一つで,水質汚濁の指標となる.JISに定められているBOD(生化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)では,水中に含まれる有機物の一部しか測定できず,測定に要する時間も長い(BODで5 d,CODで30~150 min)ため,河川監視や工場排水の常時管理には不適である.これに対して,TODは水中の有機物の酸素消費量を燃焼法によって測定するため,理論的酸素消費量に近い値を示すだけでなく,短時間かつ完全自動連続測定が可能である.さらにTOC(全有機炭素)では測定できない硫黄や窒素を含む有機化合物(尿素やタンパク質など)の酸素消費量も測定できる.TODの自動測定は,水中の被酸化物質(有機物)を白金触媒存在下で燃焼させ,そのときに消費された酸素量を検出器により測定する.TOCとCOD,あるいはTODとBODとの間には,一定の相関性が認められている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
… 水の有機物汚染を示す指標には,このほかに生物化学的酸素要求量(BOD。biochemical oxygen demandの略),全酸素要求量(TOD。total oxygen demandの略),全有機性炭素量(TOC。…
※「全酸素要求量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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