八卦(はっか)(読み)はっか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八卦(はっか)」の意味・わかりやすい解説

八卦(はっか)
はっか

「はっけ」とも読む。陰、陽二種の爻(こう)を三爻とり、これを下から上に並べると、乾(けん)、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)八卦を得る。この八卦は、自然現象においてはそれぞれ天、沢、火、雷、風、水、山、地を象徴するとし、その性情は健、悦、麗、動、入、陥、止、順で、家族では父、少女、中女、長男長女、中男、少男、母を象徴するとし、その他の事物を象徴させて易を説明し、易学の基本となる。

[藤原高男]

『高田真治・後藤基巳訳『易経』上下(岩波文庫)』『本田済訳『中国古典選 易経』(朝日新聞社・朝日文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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