八幡北村(読み)やわたきたむら

日本歴史地名大系 「八幡北村」の解説

八幡北村
やわたきたむら

[現在地名]山梨市きた

八幡南村の北に位置し、笛吹川中流右岸に立地する。村内を同川支流おと川が流れる。荒神こうじん(四七七・六メートル)の南麓から西へ広がる村で、村内を秩父ちちぶ往還が通る。村名は村内のくぼ八幡神社に由来する(甲斐国志)中世八幡庄・八幡郷に含まれた。八幡入八郷の一。慶長六年(一六〇一)の八幡北村検地帳(県立図書館蔵)が三冊残る。慶長古高帳では高四九四石余、幕府領。ほかに八幡(現大井俣窪八幡神社)領二七〇石余があった。領主の変遷は正徳寺しようとくじ村と同じであるが、享保九年(一七二四)幕府領石和代官支配となったのち、寛保三年(一七四三)から宝暦九年(一七五九)までは川田代官支配であった(弘化四年「村明細帳」山梨県史資料叢書、甲州代官付)。また清水家領時代の天保三年(一八三二)から安政三年(一八五六)まで清水家の陣屋が置かれていた(東山梨郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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