八達嶺(読み)はったつれい

  • はったつれい / パーターリン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中国、北京(ペキン)市延慶(えんけい)県南部にある山。標高1015メートル。燕山(えんざん/イエンシャン)山脈中の軍都山(ぐんとさん/チュントゥーシャン)の主峰で、稜線(りょうせん)を万里の長城が北東から南西に走る。古来、華北(かほく/ホワペイ)平原とモンゴル高原を結ぶ軍事・交通上の要衝で、ここを前哨(ぜんしょう)として北京寄りに居庸関(きょようかん)を置いて外敵に備えた。現在は万里の長城を大観できる観光地として有名である。京包(けいほう)鉄道がスイッチバックとトンネルでこの峻険(しゅんけん)を越える。

[船越昭生]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の八達嶺の言及

【万里の長城】より

…地図上の総延長約2700km,あるいはそれ以上といわれ,人類史上最大の建造物とされている。この間,北京の北西,八達嶺付近から居庸関を経て,大同の南,雁門関に至る部分は二重に築かれているほか,2700kmのすべてが同じ構造をもつわけではない。もっとも堅固なのは山海関から黄河に至る区間で,長城の外面は焼いて造ったうすねずみ色の煉瓦でおおわれている。…

※「八達嶺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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