公の私(読み)オオヤケノワタクシ

デジタル大辞泉 「公の私」の意味・読み・例文・類語

おおやけ‐の‐わたくし〔おほやけ‐〕【公の私】

公私いずれにも。
「―貴き聞こえのありければ」〈発心集・五〉
公務の中に多少私情の入ること。
「さてもさても、―とかや申すことの候」〈謡・盛久

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関連語 実例 三日

精選版 日本国語大辞典 「公の私」の意味・読み・例文・類語

おおやけ【公】 の 私(わたくし)

  1. 公にも私にも。公私いずれにも。
    1. [初出の実例]「おほやけのわたくし、貴き聞こえのありければ」(出典:発心集(1216頃か)五)
  2. 公用の事にも、どうしても多少の私情をまじえてとりはからうことになるという意。
    1. [初出の実例]「おほやけの中のわたくしと申はこれなり。今三日の暇(いとま)をたべ」(出典古今著聞集(1254)五)

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