公務(読み)こうむ

精選版 日本国語大辞典 「公務」の意味・読み・例文・類語

こう‐む【公務】

〘名〙
① 自分個人のことではない、おおやけのつとめ。公儀のつとめ。公用。〔十七箇条憲法(604)〕
※雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉九「大事な公務を抛擲して女の許へ走るということはできない」 〔宋史‐慎従吉伝論〕
② 国または公共団体事務公務員職務
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二「国用出納を検点し公務の不正を糺問し」

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デジタル大辞泉 「公務」の意味・読み・例文・類語

こう‐む【公務】

おおやけのつとめ。国または公共団体の事務。公務員の職務。「公務執行を妨害する」
[類語]実務国務政務法務税務軍務商務庶務財務外務労務教務学務社務会務宗務事務業務総務校務乗務雑務雑役要務特務激務急務

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の公務の言及

【業務妨害罪】より

…これらの業務妨害のおそれのある行為が行われれば犯罪は成立し,それによって現実に業務妨害の結果が生ずることは必要でないと解されているが,〈業務を妨害した〉ことを要求する規定の明文に反するとする批判がある。〈業務〉とは,職業その他継続して従事する事務または事業をいうが,公務も含まれるかが問題となる。つまり,公務執行妨害罪の保護客体となる公務も,業務として二重に保護すべきかどうか,ということであるが,業務は,暴行・脅迫のほか,偽計・威力による妨害行為からも保護されるため,当該の公務の性質とも関係して,どの範囲まで公務を業務に含めるかが争われている。…

※「公務」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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