デジタル大辞泉 「私情」の意味・読み・例文・類語 し‐じょう〔‐ジヤウ〕【私情】 1 個人的な感情。私意。「私情にとらわれる」「私情を交える」「私情を捨てる」2 利己的な心。私心。「先方の利益を思うよりもわが―を満足さすばかりの」〈蘆花・思出の記〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「私情」の意味・読み・例文・類語 し‐じょう‥ジャウ【私情】 〘 名詞 〙① 個人の立場に立っての感情。個人的な感情。[初出の実例]「金吾相公、抂賜二遣懐一、答謝之後、偶有二御製一、〈略〉某不レ勝レ助レ喜、兼叙二私情一、有レ如二白日一」(出典:菅家文草(900頃)五)「公道の理非に踏迷ひて、私情の信義を守り」(出典:陸海軍軍人に下し賜はりたる勅諭‐明治一五年(1882)一月四日)[その他の文献]〔晉書‐后妃伝論〕② 自分の欲望を満たしたいと思う感情。自分につごうのいい感情。私心。[初出の実例]「私情(シジャウ)を身儘になさん事、人たる道にあるべからずと」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)二)「先方の利益を思ふよりも吾私情を満足さすばかりの仁恵」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「私情」の読み・字形・画数・意味 【私情】しじよう(じやう) 私の感情。〔晋書、后妃伝賛〕武元楊氏、を預(あづか)り聞き、はに(およ)ばず、私に愛す。~晉中ごろなるは、是れに基く。字通「私」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報