六浦道(読み)むつらみち

日本歴史地名大系 「六浦道」の解説

六浦道
むつらみち

鎌倉・南北朝時代に鎌倉の外港として繁栄した武蔵国久良岐くらき六浦津(現横浜市金沢区)と鎌倉とを結ぶ道路。「吾妻鏡」仁治元年(一二四〇)一一月三〇日条には、「鎌倉与六浦津之中間、始可(営カ)道路之由、有議定」とみえ、翌年四月五日条には「六浦道被造始」、同年五月一四日条には「六浦路造事、此間頗懈緩」と記されている。

この経路筋違すじかえ橋付近から大倉辻おおくらのつじ浄明寺じようみようじ十二所じゆうにそ朝比奈あさひな切通を経て六浦津に至るもので、房総半島方面への交通路、あるいは六浦津で陸揚げされた品物や、六浦付近で生産される塩などの運送路として利用度は大きかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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