六郷井路
ろくごういじ
おもに東大阪市の北部を流れている悪水井路で、農業用水としても使われている。六郷とは近世の六郷庄のことであるが、古くはどの村をさしたか明らかでない。吉原・今米・中新開・加納・本庄・中野・箕輪の七ヵ村をさすともいう(大阪府全志)。宝永元年(一七〇四)の大和川付替え以降、新田が開発され村数も増加した。元文三年(一七三八)の菱江村・三島新田・中新田・橋本新田の明細帳(藤戸家文書)の表紙に「六郷拾六ケ村」とある。一六ヵ村とは「六郷五ケ村井路」「六郷拾壱ケ村井路」(藤戸家文書)の両六郷井路を利用した村。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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